先代からの聞いたところをまとめてみました。
昭和40年代に北海道でホタテの養殖が盛んになり
「殻付きホタテ」が河岸に入荷するようになりました。
ある時、江戸ッ子寿司に北海道のお客様がご来店になられ
そのお客様から「ホタテの肝も鮮度が良いので食べると
美味しいよ!」と教えていただきました。
肝は食べれないと思い込んでいましたので
半信半疑で食べて
みたところ、とても美味しかったので店で少し生臭さを
取る工夫を
してお出ししたところ評判になりました。
先代が工夫に工夫を重ねて、現在の握りの形になったようです。
殻ホタテのヒモの食感と、身と肝の旨みのバランスが大いに受けた
理由ひとつです。
でも、握る技術が無いと形にならないし、他の商材に比べると
握るのに苦労します。
あと鮮度の良いものしか商品にならず、築地魚河岸の仲買さんには
いつも苦労を掛け続けています。
当時から毎日商品の売り切りを心掛けていたので、殻のホタテを
売り続ける
ことが出来ました。
その鮮度の良さがお客様より支持されたのかもしれません。
又、開業当時から15年前まで当店はお箸を出さずに昔ながらの
手で食べる方式だったので、お客様にも受け入れられたのかも
知れません。
食べる方もお箸だと食べにくいかと思います。
手で食べる技術も
いるかと思います。
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